バックナンバー 1998.03.16 ヘロン

バックナンバーから 1998年 長野オリンピックの後で
書いたメール。最後に書いている孤高、貴乃花は親方に
なって難しい人になったなあという印象です。

主題は山下達郎の楽曲 「ヘロン」

以下本文です。

長野で開催された冬期オリンピックならびにパラリンピックが
終わり、スポーツのもたらす感動がまた我々の心に強く
メッセージを訴えかけました。

今までのオリンピックに比較していろいろな面で日本人が
変わりつつあることを感じさせられた大会でした。
宣誓をしたキャプテンの荻原の顔などから世界で通用する
新しい日本人の意気込みが伝わり嬉しい気持ちになりました。

彼らは世界との試合を楽しむ事を知っています。

スポーツでも音楽でも英語はPLAYです。遊び=楽しむ
しかしながら初心者では楽しむことはできません。ですから
一生懸命に練習します。目的は上手になって人のできないような
すごいレベルのことをした結果として楽しむことにあるわけです。

楽しむためには
技術を常に向上させて飽くなき欲求を自分にたきつけて
人知れず孤独なファイトを続けなければなりません。

それでも堀井を代表として成果として実を結ばないこともある。
けれど、結果がすべてでなくて敗れる事も乗り越える精神力も
たぶん世界を転戦することにより自然に身につけて来ているのだと
思います。

またメダルは取れなくてもBESTを更新できれば、それも勝利の1つだ
と言いきる選手が出てきて大変好ましく思いました。

金メダルはもちろん意味がありますが、2ND WINNERも3RD WINNERも
勝利者なわけです。日本のスポーツ界ではその後の処遇でヒドイ差が
つくようなので本人たちにしてみれば金でなければ意味のない事も
あるかもしれませんが。

世界に出ることにより、もっと普遍的な価値観を彼らが持ちこんで
日本というこの偏った社会を立てなおす原動力になりつつある、
変化の兆候は応援席の一般の人たちにも見えました。
特に、体育会系でないモーグルなどの新しいスポーツではそれが
顕著に思えました。応援することさえも楽しめる、自分たちもそこに
参加しているという雰囲気が画面から伝わってきました。

キリンビールのCMで堀井や荻原のBACKで流れていた曲なので
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、彼らへのエールとしては
よく合っていたと思うので、詩を転載しました。

常にトップアスリートは孤独な戦いを自分に挑んで
内面を鍛えつづけます。ですから
勝利しても敗北をしても彼らの流す純粋な涙は
その場面とともに言の葉となり、その言葉が魂を持ち始める。
というような意味とも取れます。


”流れるときに抗い
命を燃やしつづける
全ての孤独な人よ
涙は言霊になる

明日を待っている
色鮮やかに
あのホライズン
貫いて夜明けがくる”
COPYRIGHT 1997 Nichion,Inc.&SmilePublishers Inc.
(ヘロン 作詞、作曲、編曲:山下達郎)

特にパラリンピックに参加した選手の人たちは今まで
スポットライトに当たることもなくどちらかというと
偏見や誤解の中で黙々と競技を続けて来た結果が
評価されたので、良かったなと思います。支援がこれから
増す事を祈り、お互いが尊重しあえればと。

http://www.nagano.paralympic.org/

インターネットでより身近に各選手の事を知られた
最初のオリンピックとしてもたぶん長野は永遠に
その名をとどめるそんな気がします。

楽しむために孤独な戦いを続ける人たちの燃やす炎
次にその炎が見られるのは6月のワールドカップ。
All roads lead to France.

それではまた。

追伸:貴乃花がまた休場してしまった。オリンピックで土俵入り
できなかった精神的なダメージが大きいような気がして
ならないのですが。相撲教会としてのルールはわかるが
オリンピックは世界の祭典。曙が嫌いというわけではないが
双子山部屋憎しという理事会も揉め事で割と食ったような
気がします。この天才も孤独だからね。再起を祈ります。
その分兄貴にがんばって欲しい荒れる春場所。

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